パンを食べました
パンを食べました。フランスパンを食べました。半分だけ食べました。中には、ミルククリームが入っていました。そして、勉強をしました。五箇条の誓文は公議世論の尊重と開国和親を新政府の基本方針とすることを、天皇が神々に誓ったものです。しかし、ついで示された五榜の掲示には、キリシタン禁制など旧幕府の教学政策がそのまま引きつがれていました。政府はさらに政体書により、中央の太政官に権力を集めながら、三権分立の形をとり入れることなどを示しました。また、政府はこの年の9月に年号を慶応から明治にかえて、一世一元の制をたて翌年には東京への事実上の遷都を行うなどして、人心の一新をはかりました。幕末から近代国家が成立する過程を、広く明治維新とよびます。中央集権体制をつくるための最初の課題は、藩制の廃止でした。1869年に新政府は諸藩に版籍奉還の命令を出し、藩主の領主権をとりあげました。これにより名目上、新政府が直接全国を支配することになりましたが、旧藩主は知藩事としてほぼ従来どおりに藩政にあたりました。新政府の財源は、幕府から引きついだ直轄府県の税収が中心でしたから、その住民の負担はかえって重くなり、農民一揆もおこりました。
